海外から見た【部活「やりたくない」 先生の訴え(内田良) - Y!ニュース】について
- 2015/12/22
- 09:54
部活「やりたくない」 先生の訴え(内田良) - Y!ニュース
で日本の部活顧問の問題が更に浮き彫りになってきた。
私は公立高校で教えているが、アメリカでも部活はある。だがこの様な教員間の部活顧問問題は全くない。
どうしてアメリカは教員間の部活顧問問題がないのかアメリカのシステムを掘り下げて考えてみる事にした。
業務内容と勤務時間が明確
まず アメリカの学校では業務内容と勤務時間が明確であり、それが守られているという事だ。
仕事内容は採用時点ではっきり明記されていて契約をする。
たとえば部活顧問は任務ではない。一日5時間教えなければいけない。
勤務時間もはっきり決まっている。 これ以外の仕事をしなくてはいけない場合は時間外勤務を請求できる。
もしその採用時に同意した職務内容に不満があったら、やめるか改善を求めるかどちらかしかない。
それ以上の仕事を教員間で要求するのは教員のプライベートな生活に介入する事になるので、非常に失礼だししてはいけない事である。
管理職 先輩であろうと個々の生活の時間にまで介入する権利はない。
労働条件改善交渉は毎月行われる
私の学区は労働組合が強く 組合との規約は100ページ以上に渡り細かく記載されている。
教員間では組合の会合は毎月一回昼休みにある。
組合は毎月一回教育委員会に規約変更内容賃上げなどの要求を交渉する機会がある。
また、毎月に1,2回市の教育委員会(学校の理事会)開催のBoard Meetingと言うのがあり、教育委員会の代表Boad Member(理事会メンバー) 6人ぐらいが前に座りパネルディスカッションがあり、議事録に従い要求項目 討議内容がディスカッションされ、結論が下される。
そのミーティングはウエッブ 地域のテレビ局で中継される。
100ページの規約はその都度改正されるのである。
8年前に、Youtubeを学校で見せてはいけないという規則があり学校のインターネットでブロックされていた事があった。
その時は「教員に見せるか見せないかを決める権限がほしい。」と強く思い、Boad Meetingに出席した。
どうして、Youtubeが必要なのか、どの様に教育に役に立つかを他の先生と一緒に説明をした。
その結果、学校のインターネットでもYoutubeがパスワードを使って使えるようになった。
会議の最後にはだれでも自由に困っている事 要求を発言できる機会がある。
約20人ぐらいの教員職員などが列を成して、1分ぐらいのスピーチをする。
それをBoad Memberが聞いてくれて簡単なコメントを言うのだ。
高校生の生徒会の役員も学校改善のための意見を言っていた。
その時は学校の暖房施設がよく壊れるので新しくしてほしい。と言っていたのが印象的だった。
この様に
又各市の教育委員会(School Board) に学校経営 教育内容の教育行政が大部分任されているので、改善 改革はすみやかに行われるのは良い。
一般の教員 住民 生徒の意見や様子が上の教育委員会などにすぐに浸透するシステムは時代の波にあった
「21世紀の教育」をするのには不可欠である。
少数の意見でも大事にする
部活「やりたくない」 先生の訴え(内田良) - Y!ニュースを見て意外だったのは
部活活動をやりたくないと言う人の人数が約20%しかいなかった。
という事である。そして内田氏はその少数派の意見が多数派によって「かき消されている」。と述べている。
私自信日本語を生徒に4年間でかなりペラペラにしないと、全国共通試験 APテストにパスさせられない。
というプレッシャーがあり、毎日どうやって教えようかと試行錯誤研究している。
その上もし部活の責任までおわされたら、生徒を合格させる事はできないのは確実だ。
アメリカの高校の先生の中には研究を重ね教科書を執筆して出版している先生もいらっしゃるくらいだ。
内田氏によると、”この「やりたくない」と言う教員達が「先生のわがままだ」と思っている人もいるようだ」とあるが、私は
部活顧問をやりたくないとおっしゃる先生方の中にこそ 本当に教科を教える事に熱心な先生がいらっしゃると思うのだ。
「二兎を追う物は一兎も得ず」教鞭と部活顧問を両立させようと思うとどちらもうまく出来ない事が多い。という事だ。
私の甥はアメリカで小学校6年間を過ごし非常にクリエイティブな思考を身につけ帰国した。
作文なんか読ませてもらうと本当に奇想天外で面白い事を書いていた。
しかし残念な事に帰国後登校拒否をおこしその才能は埋もれてしまった。
少数派が持つ先進の技量 アイデア 意見が埋もれてしまい、
多数派の古い意見「皆で一緒に同じ事をしましょう」に従っているのでは
グローバルの先進国から取り残されてしまうのだ。
部活顧問への謝礼
私の学校にもコーチ 部活顧問はいる。
教員はまず採用時には基本給と給与体系がどのようになっているか知らされる。
一方スポーツコーチの募集は教育委員会で別口で募集される。
スポーツにより、時間数内容がちがうので、それぞれ給与もちがう。
外部のコーチであれ、教員であれ、履歴書を出して採用が決まる。
コーチになるには資格を取らなければならない。
文化部は大半が昼休みだけなので、ボランティアで教師がしている。
学校区によっては払われる所もあるようだ。
各部の部長が直接先生に頼んで顧問が見つかった部のみ部活の許可が下りる。
管理職は一切関与してない。
ボランティアを引き受ける引き受けないは全くの個人の自由だ。
一方トム先生はAmerican Heart Associationの募金集めに人生をかけていて休日も含め生徒とクラブを通して活動しているが そういう部活にかけている先生もいらっしゃる。
オーケストラ 演劇などは選択科目の授業科目にあるので授業の一環として教えられるし生徒も楽しんでいる。
コーチの給与はスポーツ部によって活動時間が違うので、活動時間活動内容によって給与が違ってくる。
コーチをしたい人はしたい年度にだけコーチができる。
たとえば、同僚のジュリア先生は体育の先生なので1,2年目はバスケのコーチをしていたが、3年目に子供が生まれ、コーチをやめた。将来子供の手が離れたらまたコーチをしたいと言っている。また、新しいフランス語の先生が入ってきたが、彼は教員暦25年のベテラン先生。サッカーのコーチとしてもトップレベルのコーチの資格を持っている。サッカーが大好きなので、この学校でサッカーのコーチをさせてくれる事を条件にフランス語教員として入ってきたといっている。
教育委員が予算を組む時に
教員の基本給+コーチへの謝礼+その他の経費で
など需要と供給の関係より計算して、コーチの費用を決めているのだと思う。
話によるとコーチのへの費用は仕事内容を考えるとほんのお小遣い程度という事だ。
レベルの高いコーチを雇う費用は出ていないようだ。
コーチはそれだけでは生活できず他にプロフェッショナルの仕事(たとえば教員)を持っている人やリタイアした先生などがなるらしい。
又スポーツその物はできないが生徒の引率などだけしているコーチもいるようだ。
スポーツにかかる経費はファンドレイジング(資金集め)をして部員が集めている。
また入部の時に寄付と言う形で部員がいくらか払って経費にあてているようだ。
私の生徒アンさんは親がもっとレベルの高い所でスポーツをやらせたい
という事で学校のバレー部には入らず有名なスポーツクラブのバレー部に所属しているという事だ。
親が30分運転してそのクラブまで毎日連れて行っていると言うのには驚く。
コーチへの予算が配分されるため教員の給与はその分低くなっているのかもしれない。
でもこのシステムだとバスケやサッカーのコーチをしている先生と私の様にコーチをしていない先生の間のわだかまりは全くない。
採用時に同意した給与体系に基づいて払われているし 自分はコーチをしていないので、コーチをしている先生と給与額を比べようなどとは思ったこともない。
日本の教員が部活問題で非常に不愉快な思いをされているのも、
給与体系 労働時間 労働内容を明白にしてフェアにすれば、かなり解決されると思う。
と言うのを日本の教育内容 そして子供のしつけの一項目に是非入れてもらいたい物である。
海外で生活している日本人がこの点をわきまえず、
「日本人は非常に無礼、不作法(rude)だ。」
とアメリカ人を怒らせている事が
日常生活 ビジネスの上でも多いからだ。
グローバル化をめざすには必要不可欠なマナーであるからだ。
家族の大切さを教える
私の学校の若い教員は次々と妊娠して、一時は6人ぐらいの先生が一斉におなかが大きくなったこともあった。
生徒は自分の先生が妊娠して赤ちゃんが生まれるんだ。と大得意になって話す。
生まれる頃になると生徒もそわそわする。
生まれた暁には生徒から沢山お祝いのカードや品物で山積みになる。
相棒のジュリア先生の赤ちゃんが生まれた時は子供たちはジュリア先生のおなかが大きくなるのを毎日見ていた。
そして生後1ヶ月ぐらいの時に赤ちゃん エミーちゃんを学校に連れてきて見せたりしていた。
放課後に連れてきたりする事もある。
だから、エミーちゃんは皆のアイドルみたいになったのだ。
生徒にとっては とってもかわいい妹が出来たみたいかな。
ジュリア先生は
「みんなのお陰で健康な子が生まれたんだよ。
いい生徒でいてくれて本当に有難う。」
と言っているので、生徒は友達に自慢している。
アメリカの教室にはその先生の家族や子供の写真がいっぱいはってある。
ジュリア先生の机の前にもご主人と3人の子供の写真がはってある。
保護者会でも自己紹介でまず家族の紹介をする。
私は子供はいないが、白人の主人の写真と85歳の日本にいる母の写真をパワーポイントで紹介した。
85歳なのでいつ日本に飛ばないといけないかもしれない、と言ったが、
生徒の親もそれぞれ両親がいるので、事情はわかってくれる。
同時に保護者は子育て経験のある親でもある。
だから、妊娠前 妊娠後の大変さ 子供の病気による欠勤は充分理解してくれていると感じる。協力的だ。
子供が小さいのに働く大変さも理解してくれている。
子供達も赤ちゃんの写真を見るとすごいかわいい!と言うし、
将来いい人を見つけて結婚して子供がほしい。という夢を持っている。
先生になりたい と言ってくれる生徒も結構いる。
日本のメディアで 「結婚したくない」 とか 「先生にだけはなりたくない」。とか言っている若い子を見るとちょっと悲しくなる。
子供が毎日過ごして見ている「先生の生活」と「自分の家族」が直接子供の将来像につながると思う。
ツイッターではかなりこの署名運動が広がっています。
Petitioning 文部科学大臣 馳 浩 様
部活がブラックすぎて倒れそう… 教師に部活の顧問をする・しないの選択権を下さい!
https://www.change.org/p/5247162/c/363227982?recruiter=400373796&utm_source=comment_share&utm_medium=twitter&utm_campaign=share_twitter_responsive … change_jpより
で日本の部活顧問の問題が更に浮き彫りになってきた。
私は公立高校で教えているが、アメリカでも部活はある。だがこの様な教員間の部活顧問問題は全くない。
どうしてアメリカは教員間の部活顧問問題がないのかアメリカのシステムを掘り下げて考えてみる事にした。
業務内容と勤務時間が明確
まず アメリカの学校では業務内容と勤務時間が明確であり、それが守られているという事だ。
仕事内容は採用時点ではっきり明記されていて契約をする。
たとえば部活顧問は任務ではない。一日5時間教えなければいけない。
勤務時間もはっきり決まっている。 これ以外の仕事をしなくてはいけない場合は時間外勤務を請求できる。
もしその採用時に同意した職務内容に不満があったら、やめるか改善を求めるかどちらかしかない。
それ以上の仕事を教員間で要求するのは教員のプライベートな生活に介入する事になるので、非常に失礼だししてはいけない事である。
管理職 先輩であろうと個々の生活の時間にまで介入する権利はない。
労働条件改善交渉は毎月行われる
私の学区は労働組合が強く 組合との規約は100ページ以上に渡り細かく記載されている。
教員間では組合の会合は毎月一回昼休みにある。
組合は毎月一回教育委員会に規約変更内容賃上げなどの要求を交渉する機会がある。

また、毎月に1,2回市の教育委員会(学校の理事会)開催のBoard Meetingと言うのがあり、教育委員会の代表Boad Member(理事会メンバー) 6人ぐらいが前に座りパネルディスカッションがあり、議事録に従い要求項目 討議内容がディスカッションされ、結論が下される。
そのミーティングはウエッブ 地域のテレビ局で中継される。
100ページの規約はその都度改正されるのである。
8年前に、Youtubeを学校で見せてはいけないという規則があり学校のインターネットでブロックされていた事があった。
その時は「教員に見せるか見せないかを決める権限がほしい。」と強く思い、Boad Meetingに出席した。
どうして、Youtubeが必要なのか、どの様に教育に役に立つかを他の先生と一緒に説明をした。
その結果、学校のインターネットでもYoutubeがパスワードを使って使えるようになった。
会議の最後にはだれでも自由に困っている事 要求を発言できる機会がある。
約20人ぐらいの教員職員などが列を成して、1分ぐらいのスピーチをする。
それをBoad Memberが聞いてくれて簡単なコメントを言うのだ。

高校生の生徒会の役員も学校改善のための意見を言っていた。
その時は学校の暖房施設がよく壊れるので新しくしてほしい。と言っていたのが印象的だった。
この様に
- どんな人でも意見を言えるシステム
- どんな人の意見でも聞いてくれるシステム
又各市の教育委員会(School Board) に学校経営 教育内容の教育行政が大部分任されているので、改善 改革はすみやかに行われるのは良い。
一般の教員 住民 生徒の意見や様子が上の教育委員会などにすぐに浸透するシステムは時代の波にあった
「21世紀の教育」をするのには不可欠である。
少数の意見でも大事にする
部活「やりたくない」 先生の訴え(内田良) - Y!ニュースを見て意外だったのは
部活活動をやりたくないと言う人の人数が約20%しかいなかった。
という事である。そして内田氏はその少数派の意見が多数派によって「かき消されている」。と述べている。
私自信日本語を生徒に4年間でかなりペラペラにしないと、全国共通試験 APテストにパスさせられない。
というプレッシャーがあり、毎日どうやって教えようかと試行錯誤研究している。
その上もし部活の責任までおわされたら、生徒を合格させる事はできないのは確実だ。
アメリカの高校の先生の中には研究を重ね教科書を執筆して出版している先生もいらっしゃるくらいだ。
内田氏によると、”この「やりたくない」と言う教員達が「先生のわがままだ」と思っている人もいるようだ」とあるが、私は
部活顧問をやりたくないとおっしゃる先生方の中にこそ 本当に教科を教える事に熱心な先生がいらっしゃると思うのだ。
「二兎を追う物は一兎も得ず」教鞭と部活顧問を両立させようと思うとどちらもうまく出来ない事が多い。という事だ。
私の甥はアメリカで小学校6年間を過ごし非常にクリエイティブな思考を身につけ帰国した。
作文なんか読ませてもらうと本当に奇想天外で面白い事を書いていた。
しかし残念な事に帰国後登校拒否をおこしその才能は埋もれてしまった。
少数派が持つ先進の技量 アイデア 意見が埋もれてしまい、
多数派の古い意見「皆で一緒に同じ事をしましょう」に従っているのでは
グローバルの先進国から取り残されてしまうのだ。
部活顧問への謝礼
私の学校にもコーチ 部活顧問はいる。
教員はまず採用時には基本給と給与体系がどのようになっているか知らされる。
一方スポーツコーチの募集は教育委員会で別口で募集される。
スポーツにより、時間数内容がちがうので、それぞれ給与もちがう。
外部のコーチであれ、教員であれ、履歴書を出して採用が決まる。
コーチになるには資格を取らなければならない。

文化部は大半が昼休みだけなので、ボランティアで教師がしている。
学校区によっては払われる所もあるようだ。
各部の部長が直接先生に頼んで顧問が見つかった部のみ部活の許可が下りる。
管理職は一切関与してない。
ボランティアを引き受ける引き受けないは全くの個人の自由だ。
一方トム先生はAmerican Heart Associationの募金集めに人生をかけていて休日も含め生徒とクラブを通して活動しているが そういう部活にかけている先生もいらっしゃる。
オーケストラ 演劇などは選択科目の授業科目にあるので授業の一環として教えられるし生徒も楽しんでいる。
コーチの給与はスポーツ部によって活動時間が違うので、活動時間活動内容によって給与が違ってくる。
コーチをしたい人はしたい年度にだけコーチができる。
たとえば、同僚のジュリア先生は体育の先生なので1,2年目はバスケのコーチをしていたが、3年目に子供が生まれ、コーチをやめた。将来子供の手が離れたらまたコーチをしたいと言っている。また、新しいフランス語の先生が入ってきたが、彼は教員暦25年のベテラン先生。サッカーのコーチとしてもトップレベルのコーチの資格を持っている。サッカーが大好きなので、この学校でサッカーのコーチをさせてくれる事を条件にフランス語教員として入ってきたといっている。
教育委員が予算を組む時に
教員の基本給+コーチへの謝礼+その他の経費で
- コーチ 部活顧問への謝礼をいくらにすれば 部活を継続できるか。
- 何日間の活動費を払えるか。
- いくらにすれば、外部コーチが来てくれるか。
など需要と供給の関係より計算して、コーチの費用を決めているのだと思う。
話によるとコーチのへの費用は仕事内容を考えるとほんのお小遣い程度という事だ。
レベルの高いコーチを雇う費用は出ていないようだ。
コーチはそれだけでは生活できず他にプロフェッショナルの仕事(たとえば教員)を持っている人やリタイアした先生などがなるらしい。
又スポーツその物はできないが生徒の引率などだけしているコーチもいるようだ。
スポーツにかかる経費はファンドレイジング(資金集め)をして部員が集めている。
また入部の時に寄付と言う形で部員がいくらか払って経費にあてているようだ。
私の生徒アンさんは親がもっとレベルの高い所でスポーツをやらせたい
という事で学校のバレー部には入らず有名なスポーツクラブのバレー部に所属しているという事だ。
親が30分運転してそのクラブまで毎日連れて行っていると言うのには驚く。
コーチへの予算が配分されるため教員の給与はその分低くなっているのかもしれない。
でもこのシステムだとバスケやサッカーのコーチをしている先生と私の様にコーチをしていない先生の間のわだかまりは全くない。
採用時に同意した給与体系に基づいて払われているし 自分はコーチをしていないので、コーチをしている先生と給与額を比べようなどとは思ったこともない。
日本の教員が部活問題で非常に不愉快な思いをされているのも、
給与体系 労働時間 労働内容を明白にしてフェアにすれば、かなり解決されると思う。
参照ブログ:アメリカの教員給料の決め方2015/4/07
参考カテゴリー:部活指導
参考カテゴリー:部活指導
グローバルなマナーのしつけ
ツイッターで日本の部活顧問の先生が 生徒に「どうして土日に顧問をしてくれないのか。」と責められる。と書いてあった。
そんな事を言う生徒は、アメリカのマナーでは非常に失礼な(disrespectableな)行為としてとられる。
先生は生徒に「先生でもプライベートの時間があり、休息が必要なんだからそんな失礼な事は言ってはいけない」。
とはっきり教えなければいけないと思う。
たとえば、昼休みが終わる3分前に5時間目に生徒が早めに来てわざとドアをドンドンとたたき開けてくれ。という事がある。
そういう時は「先生だってあなた達と同様昼休みが必要なんだから、邪魔しないでくれない?」と言うと、
「すみません。」と言って2度としなくなる。
人の邪魔をしない、迷惑をかけないと言うのはアメリカでは親によくしつけられている。
スーパーで通路を子供がふさいでいると、
すぐに親は子供に「人に迷惑になるでしょう。」と言って注意されているのをよく見る。
ツイッターで日本の部活顧問の先生が 生徒に「どうして土日に顧問をしてくれないのか。」と責められる。と書いてあった。
そんな事を言う生徒は、アメリカのマナーでは非常に失礼な(disrespectableな)行為としてとられる。
先生は生徒に「先生でもプライベートの時間があり、休息が必要なんだからそんな失礼な事は言ってはいけない」。
とはっきり教えなければいけないと思う。
たとえば、昼休みが終わる3分前に5時間目に生徒が早めに来てわざとドアをドンドンとたたき開けてくれ。という事がある。
そういう時は「先生だってあなた達と同様昼休みが必要なんだから、邪魔しないでくれない?」と言うと、
「すみません。」と言って2度としなくなる。
人の邪魔をしない、迷惑をかけないと言うのはアメリカでは親によくしつけられている。
スーパーで通路を子供がふさいでいると、
すぐに親は子供に「人に迷惑になるでしょう。」と言って注意されているのをよく見る。
- 相手の時間を使わないようにする。
- 相手の邪魔をしないようにする。
- 相手のプライベートの時間を尊重する。
と言うのを日本の教育内容 そして子供のしつけの一項目に是非入れてもらいたい物である。
海外で生活している日本人がこの点をわきまえず、
「日本人は非常に無礼、不作法(rude)だ。」
とアメリカ人を怒らせている事が
日常生活 ビジネスの上でも多いからだ。
グローバル化をめざすには必要不可欠なマナーであるからだ。
家族の大切さを教える
私の学校の若い教員は次々と妊娠して、一時は6人ぐらいの先生が一斉におなかが大きくなったこともあった。
生徒は自分の先生が妊娠して赤ちゃんが生まれるんだ。と大得意になって話す。
生まれる頃になると生徒もそわそわする。
生まれた暁には生徒から沢山お祝いのカードや品物で山積みになる。
相棒のジュリア先生の赤ちゃんが生まれた時は子供たちはジュリア先生のおなかが大きくなるのを毎日見ていた。
そして生後1ヶ月ぐらいの時に赤ちゃん エミーちゃんを学校に連れてきて見せたりしていた。
放課後に連れてきたりする事もある。
だから、エミーちゃんは皆のアイドルみたいになったのだ。
生徒にとっては とってもかわいい妹が出来たみたいかな。
ジュリア先生は
「みんなのお陰で健康な子が生まれたんだよ。
いい生徒でいてくれて本当に有難う。」
と言っているので、生徒は友達に自慢している。
アメリカの教室にはその先生の家族や子供の写真がいっぱいはってある。
ジュリア先生の机の前にもご主人と3人の子供の写真がはってある。
保護者会でも自己紹介でまず家族の紹介をする。
私は子供はいないが、白人の主人の写真と85歳の日本にいる母の写真をパワーポイントで紹介した。
85歳なのでいつ日本に飛ばないといけないかもしれない、と言ったが、
生徒の親もそれぞれ両親がいるので、事情はわかってくれる。
同時に保護者は子育て経験のある親でもある。
だから、妊娠前 妊娠後の大変さ 子供の病気による欠勤は充分理解してくれていると感じる。協力的だ。
子供が小さいのに働く大変さも理解してくれている。

子供達も赤ちゃんの写真を見るとすごいかわいい!と言うし、
将来いい人を見つけて結婚して子供がほしい。という夢を持っている。
先生になりたい と言ってくれる生徒も結構いる。
日本のメディアで 「結婚したくない」 とか 「先生にだけはなりたくない」。とか言っている若い子を見るとちょっと悲しくなる。
子供が毎日過ごして見ている「先生の生活」と「自分の家族」が直接子供の将来像につながると思う。
家族を大事にする生き方を毎日生徒に見せてあげる事も教員の大事な仕事だ。
子供のために早く帰らなくちゃと堂々と言えてそれを受け入れてあげる社会にして
少子化問題の解決の道に導きたい。
メリークリスマス!
ご家族の方と良いお年をお迎えください。
来年もよろしくお願いいたします。
子供のために早く帰らなくちゃと堂々と言えてそれを受け入れてあげる社会にして
少子化問題の解決の道に導きたい。
メリークリスマス!
ご家族の方と良いお年をお迎えください。
来年もよろしくお願いいたします。
参照ブログ:「一番大切なのは家族だ。」と言われた。
ツイッターではかなりこの署名運動が広がっています。
Petitioning 文部科学大臣 馳 浩 様
部活がブラックすぎて倒れそう… 教師に部活の顧問をする・しないの選択権を下さい!
https://www.change.org/p/5247162/c/363227982?recruiter=400373796&utm_source=comment_share&utm_medium=twitter&utm_campaign=share_twitter_responsive … change_jpより
2016-12-31
職員室と校長室を変えない限り、部活動問題は解決しない。谷口輝世子Kiyoko Taniguchiブログ
http://www.sportsfromusa.com/entry/2015/12/31/033339
職員室と校長室を変えない限り、部活動問題は解決しない。谷口輝世子Kiyoko Taniguchiブログ
http://www.sportsfromusa.com/entry/2015/12/31/033339
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