学級崩壊をチームで未然に防ぐシステム
- 2016/04/23
- 19:43
6時間目に高校1年生のクラスを受け持った事はなかったが、
今年日本語の1のクラスが6時間目になって、毎日疲れている。
生徒にこう言った。
生徒はまず、興奮して教室に入ってくる。
ぐったり疲れていやいやながら入ってくるよりはよいが、元気すぎて困る。
又、中学は2時20分に終わるのに 高校は午後3時まであるのだ。
6時間目までは気力が続かないという事もある。
とにかく一分でも早く帰りたいといと思う生徒がいるのだ。
生徒の興味を引くよう授業を楽しくすると反対に遊びと思って変になる事もある。
1年生の6時間目とはどうしようもないのでコントロールするのは諦めるという先生もいる。
クラス内でのおしゃべりも多く他のクラスのようにうまく授業が進まない。
あれこれと手段をうったが、なかなかうまく行かない。
規則違反を3回したら、校長室に送る事にしたがまだ送った事はなかった。
クラスのルール違反と罰則を決めてもそれを徹底しないのは日本人の私の悪い所だ。
アメリカ人は一旦規則を決めたら絶対に実行するのに。
あれこれと手段をうったが、なかなかうまく行かない。
規則違反を3回したら、校長室に送る事にしたがまだ送った事はなかった。
クラスのルール違反と罰則を決めてもそれを徹底しないのは日本人の私の悪い所だ。
アメリカ人は一旦規則を決めたら絶対に実行するのに。
もう我慢ならない!
今日は堪忍袋の尾が切れて、
生徒にこう言った。

「この学校には真剣に勉強したい。良い成績をとって、大学進学を考えている人がいるのに、そのクラスメートの足を引っ張るように授業の妨げをしてはいけない。
自分が勉強しないのは自分の自由だが、他の生徒の勉強の妨害をする権利はありません。」
とクラス全体をしかった。
自分が勉強しないのは自分の自由だが、他の生徒の勉強の妨害をする権利はありません。」
とクラス全体をしかった。
クラスのリーダー的存在は誰か?
数日前 思いがけずクラスの雰囲気がよくて、かなり良い授業ができたので、褒めてやり、
「どうして今日はこんなにいい子なの?」
と聞いたら、
「今日はK君が休みだからだ。」
と皆が言った。
「そんなに一人の子の責任にするのはよくないでしょ。それに乗る君たちも悪いんだろ。」
と言った。
「でも先生、K君のいるクラスはどの先生のクラスでも本当に悪影響を受けるんです。」
正直な話K君には本当にイライラさせられる。
教室に入るなり、皆の注目を浴びる事ばかり考えている。
ちょっと遅れて入る。友達と話す。などでいつも注意される。
授業が始まると悪冗談を言ったり悪ふざけをしたりする。
利口な生徒なので、決定的な悪さはしないが、境界線ぎりぎりの所で悪ふざけをするのだ。
利口な生徒なので、決定的な悪さはしないが、境界線ぎりぎりの所で悪ふざけをするのだ。
それに乗ってクラス全体も真剣に取りくまなくなり、集中しなくなる。
つまり、K君がリーダー的存在となってしまっているのだ。
保護者と校長室へ
今日もK君が悪ふざけをして、生徒の集中力が全くなくなって何を教えても真剣に考えなくなったのだった。悪冗談も飛び交った。
こんな事では他のよい子に迷惑がかかりすぎる。
これ以上こんな状態を続けられない。
K君の母親に呼び出しのメールを送った。
その上、校長室にReferralの書類を作成した。
書類には小さい紙で
その上、校長室にReferralの書類を作成した。
書類には小さい紙で
1.どういう問題があるか。
K君は態度に問題がある。勉強しにクラスに来るのではなく、冗談を言ってクラス全体の注意を引く事ばかり考えている。たち歩く事、私語が多い。悪びた冗談を言ってクラス全体のレベルを下げようとする。
2.どういう処置をとったか。
2.どういう処置をとったか。
日々注意して話して聞かせた。来週保護者に会う予定。
と記した。
管理職の仕事
その書類は担当の副校長のポストに入れればよいのだが、放課後K君の担当の女副校長の部屋に寄った。副校長はこう言った。
K君のミスビヘイブをそのままにしておいてはいけない。明日早朝にK君を呼び出して、言い聞かせます。そして、土曜日学校に送ります。(土曜日学校とは規則違反をした生徒が土曜日に学校に行かされ教室で午前中ずっと座って自習させられる事だ。) 今後一回でもK君がこの様な行動をしたら、即座に校長室に送るように。巡視員に電話をして教室から出させるように。確かに1年生6時間目と言うのは悪い組み合わせだが、だからと言って、ミスビヘイブをするのは許されません。母親に来週会うんですね。それと明日私がしかって土曜日学校に送る事で少しは態度を改めるでしょう。でも、何がやってはいけない事か 言ってはいけない事かがわかるまで、何回もここに送ってください。
とバシッと言われた。
反省
今まではさしてこういう問題はなかったので、私は対処の仕方に関しては全くの初心者だ。
- やってはいけない行動
- 他の生徒に迷惑をかける行動
を生徒がしても 注意はするがそのままに放置していて我慢に我慢を重ねるのは良くなかった。
先生のストレスがたまるだけでなく、他の生徒も同時に授業を邪魔されてストレスがたまっているのを忘れるべきではない。
先生のストレスがたまるだけでなく、他の生徒も同時に授業を邪魔されてストレスがたまっているのを忘れるべきではない。
もっと早い時点で許されない行動だ、とはっきり生徒に言うべきだった。
副校長はそういう生徒は即座に教室外に出さなければならない。と言ったが、それは自分に取っては意外だった。
確かにそうすると連鎖反応が起こらない。
又一旦規則とそれに伴う規則違反の罰則を決めたら、それを徹底的に実行させなければならない と思った。
決めても今回は大目に見よう。とズルズルと引きずるのは日本的で良くなかった。
確かにそうすると連鎖反応が起こらない。
又一旦規則とそれに伴う規則違反の罰則を決めたら、それを徹底的に実行させなければならない と思った。
決めても今回は大目に見よう。とズルズルと引きずるのは日本的で良くなかった。
結局K君も悪気はなく どうする事が不適切な行為なのかがわかっていないだけだったのかもしれない。それを教えるのが教員 管理職の仕事なのだ。
反省 .....
先生によっては
1. 教室内の事は自分で解決して、管理職に送らないようにする。
という先生もいる。
2. 一方先生は教える事に専念して、妨害する生徒はすぐに教室外に出す。
つまり管理職に送る。という先生もいる。
私は前者でほとんど問題なくやっていけたが、時代と共に生徒も変わってきているのか。今年度は2度も管理職のお世話になってしまった。 普通一回送ればそれを見ている生徒は同じ過ちを犯さない。やはり、管理職は専門職であるだけに、言い聞かせるのもプロだ。来年度はミスビヘイブする生徒には、即座に「それはしてはいけない行為だ。」という事をわからせて生徒全員が集中できる授業にしたい。
追記
きのうは家に帰っても腹の虫が収まらなかった。

6時間目のクラスで、こう言った。
きのうは本当に先生は皆さんの行動に腹が立ちました。
それで、校長先生のところに行って
話し合い 一人の生徒を土曜日学校に送ることにしました。
今後一切人に迷惑をかける行動をとる事はこのクラス内では許しません。

と、アメリカ人的にバシッと言った。急にクラスが静まり返り、別のクラスのようになった。
ハハハ....

最近は6時間目の後ぐったり疲れていたが、
気分よく帰る事が出来た。

今日はよく眠れそうだ。
追記 5/07/16
その後母親とも会って説明したが、
K君はその後人が代わったように良い子になった。
結局は学区外から来たK君は今までしてはいけない事は何か どういう風にクラスでふるまえばよいか。をわかっていなかったようだ。
いつも悪ふざけをしていたK君が急にいいこになったので、
クラスの子も刺激されて、クラス全体の雰囲気がガラっとよくなった。
管理職の生徒指導、生徒に何がいけないか どうしていけないかを言い聞かせるのを見ていると的を得て上手というかプロだと思う。お礼を言いたい気持ちで一杯だ。
教員をサポートするシステム
以前にも何度か書いたが、
- 規則違反した生徒を土曜日学校に行かせるシステム
- 管理職 カウンセラーがチームで教員をサポートしてくれるシステム
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