生徒指導のアイデア集 アメリカより
- 2017/01/16
- 16:50
同僚の先生がセミナーに出てとても役に立つと言って学んだ事をシェアしてくれた。その中で以下クラス運営の方法は特に参考になったので抄訳してみました。参考になさってください。
悪循環な状況: 授業準備をする時間がないまま授業に臨む→生徒が授業に興味を持たない→生徒が授業中に騒ぐ→授業の後で どっと疲れが出る →頭が痛くなったり鬱になったりする。→授業準備をする時間がないまま授業に臨む
望ましい状況:前以て準備をする→授業がうまく行く。→うちに帰ってからもハッピー→翌日の準備の授業準備をする余裕が出来る。
と何かに書いてあった。実験してみたら確かにそれは正しい。実際私もきちんと準備をすると授業はいつもよりスムースに進んだ。しかし実際は教員は準備をする時間が充分取れないというのが現実。でも生徒が悪いのは生徒のせいだといつも決めつけているのはよくないと同僚の先生に助言された。
2.意味のある授業を
真理先生のコメント:アメリカのセミナー コンフェレンスは常に 「どの様に教えたら生徒が興味を持って勉強するか。」 が念頭にある。 日本の交換留学生はいつも「アメリカの授業は楽しい。」と言ってくれる。 逆に言えばアメリカ人は楽しくないと勉強しないという事。
上図 鶴の恩返し 日本昔話のプロジェクト 生徒の作品 自作ポップアップを見せながら、物語を自分の言葉で語る
真理先生のコメント:生徒がよければ、ご褒美をあげる プラスシステム。 「出来て当然」 「間違ったらいけない」という日本の文化とは違うようだ。
たとえば、生徒が毎日隣のジョンとおしゃべりをしたら、
上記 引用は
”Some Tips for Classroom Management” Bureau of Education and Research Resource Handbook より
Strengthening Your World Language Instruction with the Three A's: Activities, Articulation and Assessment p27 の抄訳です。
セミナーについては:https://ber.org/bro_pdf/FGY6S1.pdf
上図 カレーの上のアヒル クラス活動 生徒の作品
1.「授業運営の教案がきちんと準備されているか いないか」これがクラスマネージメントのキーである。
”生徒の注意持続時間は5分から8分である。 だから先生はアクティビティーを次々と変えていかなければならない。生徒がぼんやりしたり、飽きてきたら、新しいアクティビティーに変更しなければいけない。 たとえば、生徒同士で話し合わせたり、グループでアクティビティーをさせるとよい。 生徒が席を立って、動きながら アクティビティーをさせるのは効果的。 その日の授業の教案や目的を授業のはじめに説明するとよい。 生徒に何か楽しい事がありそうだという期待感を持たせると、生徒はつまらない文法の説明を聞く時でも注意をひくようになる。”真理先生のコメント:
悪循環な状況: 授業準備をする時間がないまま授業に臨む→生徒が授業に興味を持たない→生徒が授業中に騒ぐ→授業の後で どっと疲れが出る →頭が痛くなったり鬱になったりする。→授業準備をする時間がないまま授業に臨む
望ましい状況:前以て準備をする→授業がうまく行く。→うちに帰ってからもハッピー→翌日の準備の授業準備をする余裕が出来る。
と何かに書いてあった。実験してみたら確かにそれは正しい。実際私もきちんと準備をすると授業はいつもよりスムースに進んだ。しかし実際は教員は準備をする時間が充分取れないというのが現実。でも生徒が悪いのは生徒のせいだといつも決めつけているのはよくないと同僚の先生に助言された。
2.意味のある授業を
”教える時はなるべく生徒が興味を引く事に関連づけながら教えよ。 内容を 日々の生活、趣味、好きな事 意見に結びむすびづけよ。 文化と結びつけると現実的になる。”
真理先生のコメント:アメリカのセミナー コンフェレンスは常に 「どの様に教えたら生徒が興味を持って勉強するか。」 が念頭にある。 日本の交換留学生はいつも「アメリカの授業は楽しい。」と言ってくれる。 逆に言えばアメリカ人は楽しくないと勉強しないという事。
上図 鶴の恩返し 日本昔話のプロジェクト 生徒の作品 自作ポップアップを見せながら、物語を自分の言葉で語る
3.クラスの規則と教室での態度がどうあるべきかをはっきり示せ
”生徒は先生がどの様な事を期待しているかがはっきりわかると、その様に行動するようになりやすい。 もし悪い事をしたら、規則を復習して、どうしてその行動が悪いかを説明せよ。 たとえばある行動に関して火曜日はよいと言い 金曜日は駄目と言うのはいけない。規則は一貫して徹底しなければならない。生徒は先生をいつもテストしてどの程度の事が許されるか限度を見ている。 生徒によっては家庭でしつけられていないので、どんな行動が悪いかを知らない子もいる。 新しい規則を必要に応じて増やしてもよい。”
4.クラスの目標をつくる
”たとえば、クラスが静まるまでに時間がかかったら、たとえば先生が10数える間に静まるのが何日か続いたら、ご褒美をあげる と言うようなきまりを作る。”
真理先生のコメント:生徒がよければ、ご褒美をあげる プラスシステム。 「出来て当然」 「間違ったらいけない」という日本の文化とは違うようだ。
5.放課後残させる
’放課後残させて少し先生の手伝いをさせる。 そうすると、生徒は真剣にとらえるし、又教師も生徒の事を知ることが出来てどうしてそういう行動を取ったかがわかる事がある。’
6.生徒にサインをさせる
たとえば、生徒が毎日隣のジョンとおしゃべりをしたら、
”1.どうしていつもジョンとしゃべるのか聞く。原因は先生が自分をさしてくれない。 クラスが簡単すぎるか難しすぎる。などかもしれない。
2.生徒と約束をする。たとえば、「もしジョンと5日間おしゃべりをしなければ、同じ席に座っていても良い。」 サインは両親、カウンセラー、校長、なども含まれても良い。”
7.親やコーチ 担任などに連絡する。
8.生徒を脅かしてはいけない
”研究によると、生徒を脅かしたり、ストレスをかけすぎると、かえって悪影響をあたえることになる。一方 規則違反をした時には即座に対応して、適宜な対処しなければならない。”
上図 おにぎりで動物作り クラス活動 生徒の作品
9 順を追って対応する
1.生徒の目を見る
2.小声で名前をよぶ
3.生徒の後ろに立つ
4. 手を生徒の机の上に置き近くにより話す
叫んだり 怒鳴ったりしてはいけない。 怒鳴ったら、生徒はどうすれば先生を怒らせるかがわかるので、生徒が主導権を握る事になる。”
10.最後の手段にとっておく事
”校長室へは重大な事が起きない限り送らない。 何回も生徒を校長室に送ると生徒に「先生は自分で生徒をコントロールできない」と言っているような物だ。 校長室に送る前に段階を踏んだ指導をするように。 だが、他の先生や校長先生などからのアドバイスはすすんで受けるように。”真理先生のコメント: 確かにそうだが、どうしても手に負えなくて追い込まれた時は校長室に送ればよいので、その点アメリカの教師は恵まれている。 日本でもそんなシステムが出来ればよい。
上記 引用は
”Some Tips for Classroom Management” Bureau of Education and Research Resource Handbook より
Strengthening Your World Language Instruction with the Three A's: Activities, Articulation and Assessment p27 の抄訳です。
セミナーについては:https://ber.org/bro_pdf/FGY6S1.pdf
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