一番かわいそうなのは日本の子供だ:教員多忙問題
- 2015/01/12
- 06:41
昨晩理科カリキュラムを考える会にカリフォルニアから出席した。
日本のシンポジウムを生中継で見られたのは画期的だった。
理科教育の進展も「教員多忙問題が解決されなければ難しい」との滝川洋二先生のご挨拶にはじまり
第一日目は教員多忙問題について話し合われた。http://www.rikakari.jp/
日本の教員多忙の一つの原因は「日本人は文句を言わないでがまんする」と言うところにある。
アメリカの場合は「言わなければ負け。」
何も言わないと どんどん利用される。
校長先生はこの間 自分の所に来るメールの99%は抗議と苦情だ。
と半分笑いながらおっしゃっていたが、
それは事実だ。
アメリカの教師は現在の日本の労働事情みたいな事は絶対に許さない。
という事で「出る杭は打たれる」という日本で
このようなシンポジウムを主催なさった方々
又ご意見をおっしゃった方々は素晴らしいと思う。
これからも日本人の先生方には意見を主張してほしい。
その他シンポジウムで気がついた点
「教科書以外の事を教えてはいけないといわれた」
アメリカの大学のセミナー 研修では教科書批判にはじまる。
どの様にして指導要領にあわせて生徒に会った教材を作っていくかがテーマになる事が多い。
まったく教科書を使わず自作で教えていらっしゃる先生もいらっしゃる。
「教員にしか出来ない仕事は他の人に委託出来ない。たとえばPTAや職業体験などは教師にしか出来ない仕事だ」
日本のPTAはアメリカとは違うかもしれませんが、アメリカのPTAは教師と関係なく一つの団体としてなりたっていて、PTA会長(ボランテイア)が全体をとりしきって管理職と連絡を取ってやってくださってます。
職業体験、進路指導などはカウンセラーとキャリアセンターの人が専門の勉強をしていて教師は大学で訓練をうけていません。
(詳細については後日ブログで書きます。)
「アメリカのように10か月分しか給料を払われないと困る」
アメリカは年収として給与が決まっているので、10ヶ月で払われようと12ヶ月で払われようと同じ事です。アメリカは州によって物価が全く違いますが、東京とカリフォルニアの生活費を考慮して考えてもアメリカの教員給与は日本よりかなり多いと思います。
「教員の忙しさをうったえても理解してもらえない。企業に勤めている人も忙しいんだからと言われる。」
確かに日本に帰って驚いた事は日本人は皆忙しすぎるという事です。
そんな国がどこにあるでしょうか。
アメリカ人の主人には全く理解できません。
一番かわいそうなのは日本の子供だ。
理科の先生方から発したこのシンポジウムが 他の教科の先生方 そして学校以外で仕事をなさっている方々
が”多忙”について考え直すきっかけになればいいと思いました。
最後の学生さんの発言 「社会全体で先生を応援する社会を作りたい」という言葉に感動しました。
東海大学教育開発研究所の先生方ご苦労様でした。
日本のシンポジウムを生中継で見られたのは画期的だった。

理科教育の進展も「教員多忙問題が解決されなければ難しい」との滝川洋二先生のご挨拶にはじまり
第一日目は教員多忙問題について話し合われた。http://www.rikakari.jp/
日本の教員多忙の一つの原因は「日本人は文句を言わないでがまんする」と言うところにある。
アメリカの場合は「言わなければ負け。」
何も言わないと どんどん利用される。
校長先生はこの間 自分の所に来るメールの99%は抗議と苦情だ。
と半分笑いながらおっしゃっていたが、
それは事実だ。
アメリカの教師は現在の日本の労働事情みたいな事は絶対に許さない。
という事で「出る杭は打たれる」という日本で
このようなシンポジウムを主催なさった方々
又ご意見をおっしゃった方々は素晴らしいと思う。
これからも日本人の先生方には意見を主張してほしい。
その他シンポジウムで気がついた点
「教科書以外の事を教えてはいけないといわれた」
アメリカの大学のセミナー 研修では教科書批判にはじまる。
どの様にして指導要領にあわせて生徒に会った教材を作っていくかがテーマになる事が多い。
まったく教科書を使わず自作で教えていらっしゃる先生もいらっしゃる。
「教員にしか出来ない仕事は他の人に委託出来ない。たとえばPTAや職業体験などは教師にしか出来ない仕事だ」
日本のPTAはアメリカとは違うかもしれませんが、アメリカのPTAは教師と関係なく一つの団体としてなりたっていて、PTA会長(ボランテイア)が全体をとりしきって管理職と連絡を取ってやってくださってます。
職業体験、進路指導などはカウンセラーとキャリアセンターの人が専門の勉強をしていて教師は大学で訓練をうけていません。
(詳細については後日ブログで書きます。)
「アメリカのように10か月分しか給料を払われないと困る」
アメリカは年収として給与が決まっているので、10ヶ月で払われようと12ヶ月で払われようと同じ事です。アメリカは州によって物価が全く違いますが、東京とカリフォルニアの生活費を考慮して考えてもアメリカの教員給与は日本よりかなり多いと思います。
「教員の忙しさをうったえても理解してもらえない。企業に勤めている人も忙しいんだからと言われる。」
確かに日本に帰って驚いた事は日本人は皆忙しすぎるという事です。
- 甥は赤ん坊が生まれるのに保育所が見つからないかもしれないと言っている。
- 奥さんは夜10時まで働いている。
- 姪は今年結婚するけど新婚旅行に行く時間がないから今年は行かない。
そんな国がどこにあるでしょうか。
アメリカ人の主人には全く理解できません。
一番かわいそうなのは日本の子供だ。
- お母さんとお父さんは夜遅くまで働いているので会えない。
- 保育園もいいのが見つからない。
- 学校に行っても先生がかまってくれない。
理科の先生方から発したこのシンポジウムが 他の教科の先生方 そして学校以外で仕事をなさっている方々
が”多忙”について考え直すきっかけになればいいと思いました。
最後の学生さんの発言 「社会全体で先生を応援する社会を作りたい」という言葉に感動しました。
東海大学教育開発研究所の先生方ご苦労様でした。
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